空間図形の問題が出た瞬間、「あ、これ時間かかるやつだ」と諦めていませんか?

法線ベクトルを求めるとき、連立方程式を何分もかけて解いていませんか?

結論から言えば、難関大の合格者はそんな面倒なことはしていません。彼らは「外積」という背景知識を使い、空間ベクトルの問題を一瞬で作業に変えているのです。

このページでは、その「外積」の威力をサンプルとして無料公開します。まずは自分の目で、通常解法との差を体感してください。

ゴリラ戦略
ゴリラのひと言 外積を知らない受験生は、それだけで大きなハンデを背負っている。

目次

・サンプル:外積と平面の方程式(通常解法 vs 外積)
・なぜ外積を使えると圧倒的に有利なのか
・この続きと全20テーマを網羅した教材の紹介

1.外積と平面の方程式

難易度 ★★☆☆☆(MARCH・関関同立 以上)
重要度 ★★★★☆
例題 1
PROBLEM

空間内に3点 がある。
原点 から三角形 を含む平面へ下ろした垂線の足を とするとき、 の座標を求めよ。


解答① 通常の解法

は平面 上にあるから、実数 を用いて

平面 より

①②を解いて 、よって

H(2/3, 1/3, 1/3)

数学的背景知識 外積とは
外積の意味

ベクトルの掛け算には2種類ある。

外積の核心:
にも にも垂直なベクトルになる。
平面上の2本のベクトルを外積すれば、その平面の法線ベクトルが一発で出る。
平面 O a→ b→ a→×b→ (法線ベクトル) ⊥ 平面
外積 は平面を垂直に貫く法線ベクトルになる
外積の計算式
覚え方:縦に並べてたすき掛け(循環ルール)

求めたい成分の行をバツで消し、その下の2行(足りなければ 1→2→3→1… と循環)でたすき掛けをする。
右斜め下が+(青)左斜め下が-(赤)。3成分すべて同じルール。(右斜め下の積)-(左斜め下の積) (青)-(赤)

第1成分(x)― 1行目を消す
a b 1a₁b₁ 2a₂b₂ 3a₃b₃
a₂b₃ − a₃b₂
第2成分(y)― 2行目を消す
a b 2a₂b₂ 3a₃b₃ 1↩a₁b₁
a₃b₁ − a₁b₃
第3成分(z)― 3行目を消す
a b 3a₃b₃ 1↩a₁b₁ 2↩a₂b₂
a₁b₂ − a₂b₁
ルールは1つ: 求めたい行をバツで消して、次の2行でたすき掛け。右斜め下が+、左斜め下が-。(右斜め下の積)-(左斜め下の積)循環するので第2・第3成分も同じ向きで統一。
具体的に計算してみる(例題より)

第1成分:

第2成分:

第3成分:

検算方法(外積の結果の確認)
外積の結果が正しいかどうかは、元のベクトルとの内積を取ればすぐに確認できる。
例: について
どちらも内積がゼロになるため、求めたベクトルが の両方に垂直であることが確認できる。
平面の方程式を出す手順
1
など、平面上の2本のベクトルを求める
2
外積を計算 → 法線ベクトル が得られる は平面に垂直)
3
平面上の任意の点 Q を考える。平面内のベクトルなので と垂直。
つまり
4
具体的に展開する。、A = (1, 0, 0)、Q = (x, y, z) とすると:
これが平面 ABC の方程式。
ポイント: は平面と垂直。平面上のどのベクトルも と垂直 → 内積 = 0。
A は平面上の点ならどれでも可(A, B, C どれでもよい)。

解答② 外積を使った解法

法線ベクトル 倍して整理)。点 を通る平面の方程式:

は法線方向なので 、つまり を①に代入:

H(2/3, 1/3, 1/3)

比較
通常の解法外積を使う
法線ベクトル手に入らない一発で出る
平面の方程式立てられない1行で立てられる
連立方程式2本を解く必要あり不要
計算ミスのリスクs, t の管理が煩雑手順が機械的で安定
外積を知っているだけで、「考える問題」が「作業問題」に変わる。
試験本番の脳みそのキャパは有限。外積を使えるかどうかで、残りの問題に使えるエネルギーが大きく変わる。
補足

外積の計算に慣れないうちは、「たすき掛けを覚えるのが面倒」「普通に内積で解いたほうが早い」と感じる人もいるかもしれない。それは自然なことだ。

しかし問題をこなしていくうちに、外積の計算は完全に機械的な作業になる。そうなると、法線ベクトルを一瞬で出して平面の方程式を立てるまでの流れが、考えなくても手が動くレベルになる。

外積は「知っている人だけが使える高速道路」だ。
最初は慣れない道に感じても、使い続けることで圧倒的な差になる。まず1問、外積を使って解いてみることから始めよう。

類題1
PROBLEM

空間内に3点 がある。
原点 から平面 に下ろした垂線の足を とするとき、 の座標を外積を用いて求めよ。

類題1の解答(外積使用)

【方針】 外積で法線ベクトルを求め、垂線の足をパラメータで表して平面の方程式に代入する。

法線ベクトルとして (共通因数2で約分)をとる。

を通る平面 の方程式は

は法線方向なので とおき、平面の方程式に代入:

H(72/61, 48/61, 36/61)

※ 検算: などで垂直を確認できる。

ここまで読んで、「なんだ、外積って簡単じゃないか」と思ったかもしれない。

そう、知ってしまえば簡単なのだ。しかし、この外積を学校の授業で体系的に教わることは、まずない。塾でも「難関大コース」でしか触れられない知識である。

このサンプルで公開した「外積」を含む、難関大合格者が当たり前に使う全20テーマを凝縮した教材が以下にある。

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この教材がない受験生
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この教材を手にした受験生
外積で法線ベクトルを5秒で算出。残りの時間を他の問題に回し、余裕を持って見直し。
受験は情報戦である。
この教材に書かれていることは、学校では教えない。予備校の特別講習でしか聞けない。しかし、知っているだけで解ける問題が、入試には必ず出る。
その差が合否を分ける。1点に泣いた先輩たちが、何万人もいる。

「数学の盲点」は、そうした差を埋めるために作られた。

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