YouTubeの勉強法動画や塾の先生が必ず言うセリフがあります。
「この参考書を1冊完璧にしろ。話はそれからだ。」
ハッキリ言います。この「完璧」という言葉を真に受けている人は、勉強の効率を著しく下げ、レベルアップのチャンスを逃している可能性が高いです。なぜ完璧主義が受験において毒になるのか、その真実をお話しします。
目次
参考書を端から端まで、一言一句すべて完璧に理解し、暗記することは、理論上は可能です。しかし、それを実行しようとすると莫大な時間がかかります。
一度理解したはずなのに忘れてしまった細かい部分を追いかけ回すと、どうなるか。「すでに分かっている部分」まで何度も読み直す羽目になり、時間は溶けていくのに、新しい知識や高い視点が入ってこなくなります。
同じ情報をグルグル回しているだけでは、次のレベルの思考法や、より高度な問題に対応する力はつきません。完璧主義は、あなたを「現在のレベル」に縛り付ける鎖なのです。
特に『Next Stage(ネクステ)』や『青チャート』のような、圧倒的な情報量と濃さを持つ本を「完璧」にしようとするのは、あまりにも非効率です。
これらの中身を100%完璧に仕上げようと努力する時間があるなら、ある程度の段階で切り上げて、次のレベルの演習に入ったほうが、総合的な学力は圧倒的に早く伸びます。100%を求めて停滞するより、「95%の理解」で次の景色を見に行くべきなのです。
では、どの程度までやり込めばいいのか。私の基準は「9割5分」です。
この5%を埋めるために使う膨大なエネルギーを、次の参考書や過去問演習に回してください。新しい問題に触れることで、逆に「前の参考書でわからなかった5%」が、新しい視点からスッと理解できることも多いのです。
ゴリラ受験ブログのアドバイス
「1冊を完璧に」という言葉の呪縛から、今すぐ自分を解放してください。完璧じゃないと不安になる気持ちはわかりますが、受験は時間制限のあるゲームです。95%まで来たら、勇気を持って次のレベルへ進みましょう。その「攻めの姿勢」が、合格への最短距離を切り拓きます。🦍
ここで勘違いしてほしくないのは、「完璧を目指さないから、赤字や太字だけやればいい」というわけではない、ということです。重箱の隅をつつくような細かい注釈や、端っこに書かれた補足知識。これらを「完璧に暗記しよう」とはしなくていいですが、「目を通しておく」ことは絶対です。
なぜ「目を通すだけ」でもやるべきなのか。それは入試本番でその知識に出会ったとき、『これ、一度見たことがある』という状態(非初見)を作っておくことが、圧倒的な強みになるからです。
初見で全く知らない知識に出会うと、脳は激しく消耗し、焦りが生まれます。しかし、一度でも音読したり目を通したりしていれば、脳のキャパを無駄に削られずに済みます。『完璧に覚える労力』はかけなくていい。でも、『一度も見ていない』というリスクは絶対に避けるべき。この絶妙なバランスが、偏差値80の立ち回りです。
最後に、完璧主義を捨てることは、単に効率を上げるだけでなく、精神的な余裕も生み出します。受験は長期戦です。完璧を求めすぎて心が折れるより、適度な妥協をして前進し続けることのほうが、結果的には成功につながります。
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